グループシャワーのヴィンテージ広告がゲイゲイしすぎで目眩がしそうな件

体育会男子が一本の柱の周りに集まり、鍛えた肉体を泡まみれにして、柱の上部から放水される温水をキャッキャと浴びる。まるでエッチな小説のようなシチュエーションだが、これ1960年代から70年代にかけて米国で実際にあった広告のお話。

尻丸出しの筋肉青年が集まってシャワーを

Shower AD

Why did we put our head together? TO SAVE MONEY!

(どうして僕たちは顔を突き合わせてるの? 経費節減のため!)

これは1960年代初頭の雑誌広告で、バスルーム業界をリードする業務用配管設備と洗面所アクセサリーのメーカー「ブラッドレー・グループ・シャワー(通称:ブラッドレー社)」のキャッチフレーズ。

Shower AD

この広告は、大学やスポーツチーム向けに経済的な配管システムを販売するために作られたもので、4人の筋肉隆々の若者が尻を丸出しにして、数センチの距離感で接近してシャワーをキャッキャと楽しそうに浴びているイラストが描かれている。

「大人数でも経済的に処理できる」という、マーケティング戦略は成功した。

シャワーに素早く出入りさせる

Shower AD

数年後、ブラッドレー社はまた広告を出した。今度は4人ではなく5人のハンサムな男たちが、泡だらけになって1つの器具を共有しているというものだ。特に、シャワーヘッドに注目してほしいのだが、何かを連想してしまわないだろうか?

この広告には「このシャワーチームを使えば、人を動かすことができる。たくさんの人を、シャワールームに素早く出入りさせられる」と記されている。

しかし、それだけにとどまらなかった。

スペースも時間も短縮できて経済的

Shower AD

1970年代初頭にブラッドレー社が発表した広告は、6人の男が、「高速シャワー・アクション」に参加する順番を待って並んでいる様子が描かれている。クラブハウスというよりも、当時のニューヨークのディスコのようにも見えるカラフルなロッカールームが特徴だ。

ブラッドレー社は、1917年に洗濯機の発明者であるハリー・ブラッドレーによってウィスコンシン州で設立。100年以上経った今日でも存在し続けている。そして現在もグループシャワーを製造しており、数種類のバージョンを公式サイトに掲載している。70年代までのような派手な広告展開をしているわけではないが。

さてスペースも配管などの作業も少なくて済み経費削減に貢献するグループ・シャワー。日本のジムやスパ銭に導入されたら、利用者にはたして受け入れられるだろうか?

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

★あわせて読みたい!
米国のレトロな男性下着のヴィンテージ広告と簡単な男性下着の歴史を学ぶ

コメントを残す