ゲイが考える親の介護と自分の老後「親が健康な間が準備のラストチャンス」 

独身ゲイに立ちはだかる問題の一つが、親の介護と、自分の老後だ。

「ウチの親はまだ元気だから」と現実から目を背けようとしても、高齢者の健康状態は、ある日突然に変わるもの。転倒して怪我したり、軽い風邪かと思ったら実は肺炎を起こしておりいきなり入院、そして始まる介護生活。

準備も覚悟もないまま親の介護生活が始まってしまうと、途方に暮れてしまうのは当然だ。そうならないために準備しておきたいことを紹介しよう。

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親の老後の備えは待ったなし!

ゲイが考える親の介護と自分の老後
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ゲイに限ったことではないけれど、親の介護に直面するとさまざまな問題が生じてくる。その中のかなり重要な部分を占め、介護する側にとって頭が痛いのが「お金・経済的」な問題だ。

40代に突入して厄年を越える辺りから、親の介護が現実味を帯びてくる人は多いはずだ。では、親の介護にかかる費用がどれくらいかかるものなのかを考えている人はどれくらいいるだろうか?

兄弟姉妹がいるならば親の介護が始まる前から話し合っておくべきだし、一人っ子の場合は自分で考えておく必要がある。

介護保険を利用するにしても健康保険と同じく自己負担分はあるし、高齢者の場合は入院する機会も多くなるもの。そして、自宅での介護が無理となったら施設への入所も考えなければならない。

果たして親の年金だけでまかなえるものなのか、介護生活が始まる前に、一度じっくり考えてみる必要がありそうだ。

介護状態になる前に役立つ少額短期保険

ゲイが考える親の介護と自分の老後
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ゲイ高齢者支援を行っているアライアンサーズ代表取締役の久保さんに親の介護の準備について話を聞いた。

ジオ倶楽部(以下”ジ”):独身者の多いゲイに親の介護を担わざるを得ないケースが多いと聞きます。

久保(以下”久”):そうですね。介護を頑張りすぎて仕事が手につかず介護休職や退職する方もいらっしゃいます。

ジ:現実的に起こりうる話ですね。では、どのように親の老後や介護の備えをすれば良いでしょうか?

久:お金と権利関係(後見制度や公正証書などの整備)が必要です。権利関係は今回おいておくとして、お金の話をしましょう。

ジ:どれくらいの貯金があればいいのか心配な方も多いと思います。

久:大丈夫です。実は介護状態になった場合のリーズナブルで充実した民間保険があります。

ジ:なるほど、保険加入でもしものときに備える方法ですね。

久:はい。介護状態になった場合、業界では平均500万円必要言われています。

ジ:そんなにかかるものなのですね。

久:例えば、在宅介護の場合手すりやバリアフリー化が必要です。公的な介護保険が適用されますが、健康保険と同じく自己負担分は生じてきます。また、自宅での介護が困難になったら施設への入所も考えなければなりません。有料老人ホームは都内23区の場合で一か月だいたい月額30万円かかります。23区外だとしても安くて月額20万円は必要です。特別養護老人ホームに入居待ちが約2年と考えれば、500万円程の金額が親の介護で必要だとご理解頂けると思います。

ジ:親が健康なうちに保険に入って準備をしておくことの重要性が分かります。アライアンサーズが取り扱う保険はどのような商品ですか?

久:老後の備えに強いスマイル少額短期保険(1年更新)の介護保険です。受取金(100・200・300万円から選択)が充実しています。保険料は70歳のお母様の場合月額保険料1,066円(受取金200万円)とリーズナブルな少額短期保険です。生命保険会社からも介護保険が販売されていますが、いろいろな保障がついていたりするので、保険料は高めです。

ジ:しかし、介護に備えて親に保険加入してもらうためには、どのように話をすればいいのか頭を悩めることになりそうです。

久:老いや死の話はしづらいと思います。是非こう話してみて下さい。「お父さん(お母さん)が介護状態になった場合、世話をするから備えの保険に入ってもらっていいかい?」それだけでOKです。

ジ:なるほど、親が心に抱えている「介護されることへの不安」を少しでも解消できる方向で話を進めるわけですね。

久:介護への備えの提案をする時は、まず、親の不安を軽くしてあげることを前提に話をするべきです。そうすることで親御さん自身も、いずれくるであろう「自分が介護されること」への準備を主体的に考え始めるきっかけになるかもしれません。自分のための準備なのだから、保険料を自分で負担しようと考えられたら、それは介護する側にとってもありがたいことですよね。

ジ:介護を受ける当事者だという意識を持ってもらえたらいいのですが、もし拒絶されたらどうすればよいでしょうか?

久:その場合は子供が保険契約者で親を被保険者に設定して加入することです。(※保険会社から親に確認の電話がありますが、簡単な手続きです)

ジ:それならば、説得しやすいと考える人もいるでしょうね。他に必要なものはありますか?

久:入院保険は欲しいですね。高額療養費制度などはありますが、一日あたりの入院費用は14,000円程度かかるというアンケート結果も出ています。

ジ:必要な備えをしておかないと、親の介護資金を子供が自分の財布で賄わねばならなくなりそうです。やはり早めの準備が必須ですね。

久:保険加入は親御さんがお元気なうちにしないとダメです。介護認定を受けて「要支援1」がついたり、健康状態が安定しない場合保険加入が出来ないこともあります。「元気であること」それは介護への準備をするための最後のチャンスだと考えてください。アライアンサーズの理念は「心配事はさっさと片付け(予防し)て、最小限の労力で最大限の安心と楽しい老後を得る」です。宿題(心配事)を片付けて、ゲイライフを楽しみましょう!

親の介護準備のためのポイント

ゲイが考える親の介護と自分の老後
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60代後半~70代の親を持つ人がすべきこと

親の民間保険状況を確認する

「民間介護の備えの保険」
「入院保険(老後は入院回数増)」
「葬儀保険(相続トラブルで立替あるいは全額自己負担リスクあり)」

これらの保険にすでに加入しているのかを、直接聞いて確認しよう。

保険活用で注意したいこと

入院保険の理想は、日額5千円程度は欲しい。高額療養費制度※1) で月額10万円までの支払いで抑えるとしても3カ月以上入院した場合は、入院費だけで生活を圧迫してしまう。

※)高額療養費制度:健康保険法等に基づき、日本において保険医療機関の窓口で支払う医療費を一定額以下にとどめる、公的医療保険制度における給付のひとつである。

親が65歳~70歳ぐらいまでの年齢がグッドタイミング

70歳以上の場合は加入が難しい場合もあるが、加入できるかどうか仮申し込みをしてみるのがいいだろう。基本的に、要支援や要介護認定がついた後では保険加入はできないと念頭に置いておこう。

介護状態時(要支援または要介護認定が付いたとき)に請求できる民間保険を、健康なうち(保険加入が可能な時期)に入ってしまうのが最善策である。

「介護その時に」パンフレットより

親との話し合い

「何か手続きが必要なときに俺がやるから、保険に入って欲しい」と親が抱える「介護されること」への不安を軽減させるように話をする。

例えば一人っ子のゲイが、40代後半から親の介護を担うようになって、世話が終わる頃には60代になっている可能性もある。そこまで介護を中心の生活が続くと、果たして自分の老後の準備はできるだろうか?

看取り終わる時期がいつ頃になるのか、それは事前にわかることではない。

準備がないまま介護状態になってしまい、親の貯金や年金だけでは賄えなかったとしたら、自分の老後資金を食いつぶす危険性だってあるということ。介護休職し最悪の場合離職せざるを得なくなる場合も想定しておくべきだ。

親の介護から看取り、そして自分の老後の準備のためにも、経済的な面は先延ばしにすることなく、今すぐにでも着手すべき課題だ。

「介護その時に」パンフレットより
ゲイが考える親の介護と自分の老後
「介護その時に」パンフレットより

お勧めの保険商品

「介護その時に」https://smile-ins.co.jp/product/kaigo.html

「けんこうプラン」(入院保険):https://smile-ins.co.jp/product/kenkou.html

「生きるんじゃ!」https://smile-ins.co.jp/product/ikiru.html

親の介護への不安や悩みが大きくなりすぎて途方にくれてしまいそうならば、早めにアライアンサーズに相談してみるのもいいかもしれない。

アライアンサーズ
所在地:東京都新宿区新宿2-12-13
電話:03-6260-8637
問い合わせ:https://alliancersjp.com/contact/

(冨田格)

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