ゲイ・セクハラで鬱になったブレンダン・フレイザーが巨デブなゲイ役で復活
マスコミの大物から受けたゲイ・セクハラによって鬱に陥り表舞台から姿を消したブレンダン・フレイザーが、巨デブで世捨て人のゲイを演じた映画で、見事にカムバックを果たした。
マスコミの大物から受けたゲイ・セクハラ
冒険活劇映画「ハムナプトラ」シリーズの主役として有名なブレンダン・フレイザーだが、ここしばらくは活躍を目にする機会が減少していた。
その理由は、マスコミの大物から受けたゲイ・セクハラにあったとフレイザー自身が2018年にGQの記事「What Ever Happened To Brendan Fraser?(ブレンダン・フレイザーに何が起きたのか?)」で語っている。
時は2003年夏、フレイザーはビバリーヒルズホテルで行われたゴールデングローブ賞主催のハリウッド外国人記者協会(HFPA)主催の昼食会に招かれた。昼食会が終わり会場から出たところで、フレイザーは当時のHFPAのフィリップ・バーク会長に声をかけられた。
人でごった返すなか、バーク氏に握手を求められたがそれだけでは終わらなかった。バーク氏の片手はフレイザーの尻に周りギュッと掴んだ。さらにバーク氏は1本の指をフレイザーのアナルに挿入するかのようにグッと力を入れると、アナルの感触を楽しんだという。
フレイザーは「小さな子供のような気分になり、泣きそうになった」と語る。HFPAには抗議をして、バーク氏から形ばかりの謝罪メールが返ってきたそうだが、以降、フレイザーはゴールデングローブ賞から縁遠くなっていった。
彼は引きこもりがちになり、輝かしかったキャリアも徐々に衰退していく。2008年公開の「センター・オブ・ジ・アース」と「ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝」を最後に、多くの人の注目を集める作品は無くなっていった。
巨デブなゲイ役で見事な復活を遂げる
そんなブレンダン・フレイザーが、9月5日、第79回ベネチア国際映画祭で主演作「The Whale(クジラ)」の上映後に、6分間のスタンディング・オベーションにつつまれるという、華やかなカムバックを飾った。
「The Whale」はオフブロードウェイの芝居を原作とした作品で、フレイザーは体重600ポンド(約272kg)の病的肥満のゲイの英語教師チャーリーを演じている。
病的な肥満のためにあまり活動することがなく、自宅のソファで文学への情熱を語るチャーリーには自殺願望もある。しかし、17歳の実の娘エリーとの絆を再び結びたいという願望だけで生き続けている。
ダーレン・アロノフスキー監督による「The Whale」は、ベネチア国際映画祭の観客に熱狂的に支持され、上映後の6分間のスタンディング・オベーションの間、感極まったブレンダン・フレイザーは号泣し続けたと報じられている。
12月9日に全米公開されるこの作品で、フレイザーは因縁のゴールデングローブ賞、そしてアカデミー賞にもノミネートされるかもしれない。
まだ予告編も発表されておらず謎に包まれた状態の「The Whale」。新たな情報が公開されたら、ジオ倶楽部で紹介していく。
※参考記事:https://collider.com/the-whale-cast-plot-release-date-everything-we-know-so-far/
(冨田格)
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