両親へのカミングアウト動画が世界中で話題のスウェーデンのイケメン歌手

カミングアウトすることへの恐れを歌った自作曲『if i was gay』を両親に聞かせる動画がバズった、スウェーデンのイケメン歌手アンドレアス・ヴィークの魅力と、カミングアウトを恐れた事情を紹介する。

福音派の教会の牧師の息子に生まれる

Andreas Wijk
アンドレアス・ヴィーク 画像引用元:Instagram

1993年2月、スウェーデンのカルマル郡でプロテスタント系福音派のペンテコステ教会の牧師の息子としてアンドレアス・ヴィークは生まれた。

福音派といえば、かつては性的少数者を矯正する転向療法を行なっていたことでも知られており、同性愛と親和性が高いとはとても言えない。2018年の映画『ある少年の告白』では、福音派の牧師の父親に転向療法のキャンプに放り込まれるゲイの息子の悲劇が描かれたが、ヴィークの環境も似たような状況だったと思われる。

2022年にヴィークが発表したシングル『If I was gay』は、同性愛者であることをカミングアウトすることの怖さを、「もし自分がゲイだったらどこに溶け込めるだろうか」と表現している。

ヴィークが車の中でこの曲を両親に聞かせると、牧師の父親も母親もヴィークのカミングアウトを優しく理解して受け入れた。その様子を映した動画をTikTokで公開すると大きな反響を呼び、2500万回再生されヴィークの名前は国際的に広まった。

歌手、モデル、そしてミュージカルでも活躍

ヴィークは2005年に、子供向けのポップバンド「ポップコーン(Popcorn)」のメンバーとして音楽活動をスタート。その後、16歳になってからYouTubeにソングクリップを投稿して、本格的なシンガーとして活動を始める。

音楽活動と並行して、トミー・ヒルフィガー、YSL、ジャン・ポール・ゴルチエなどブランドのモデルとしても活躍。

最近ではスウェーデンのテレビ番組「Let’s Dance」の第18シーズンでスポットライトを浴び、現在はストックホルムで公演するミュージカル『ムーラン・ルージュ』のリハーサルに励んでいるという。

カミングアウトしたヴィークは、ストックホルムのプライドパレードを歩き、スウェーデンのゲイ・ガラにも参加するなど、積極的にオープンリー・ゲイとしての生活も楽しんでいるようだ。

『If I was gay』では、「社会に溶け込もうとしてきた僕は、男の子とキスしたこともない」と歌っているが、ヴィークのインスタグラムの魅力的な画像を見れば、世界中の男子も、そして大人男子も、ヴィークにキスしたいと思うはずだ。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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