【クロスフィット・ゲームス】ゲイのスター選手の肉体は男たちを歓喜させる
過酷な「クロスフィット・ゲームス」に挑む米国のスター選手が、自分はゲイだとカミングアウトしたのは4年前のこと。それ以降、人生が大きく変わった彼が掴んだ幸福と、ふたたび「クロスフィット・ゲームス」に挑むために鍛え上げている肉体の魅力に迫る。
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「クロスフィット・ゲームス」とは
「クロスフィット」という言葉を耳にしたことがあるだろうか。
これは、日常生活で繰り返し行う動作を万遍なくトレーニングして基礎体力アップさせる、さらに生活動作を楽にするためのトレーニング方法のことだ。この「クロスフィット」を究めていくアスリートたちが挑むのが「クロスフィット・ゲームス」だ。
日常生活で繰り返し行うすべての動作を究めるためには、どのプロスポーツよりも幅広い運動をカバーして、それぞれのレベルを上げていくためのトレーニングが必須だ。
自分の肉体と精神を追い込んで鍛えてきたクロスフィット・アスリートたちがチームを組んで参加する「クロスフィット・ゲームス」、複数日程でさまざまな種目を競う超過酷な競技大会だ。
まずは、過去の大会のトレーラーをご覧いただき、「クロスフィット・ゲームス」の過酷さを感じてほしい。
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26歳で自分を受け入れられる段階に
元体操選手アレック・スミスは、クロスフィット・トレーニングを究め「クロスフィット・ゲームス」に参加するアスリートだ。
運動能力が高く逞しいハンサムな青年は、誰の目にも自分の人生を謳歌しているように映っていたが、実は彼の心には大きな秘密、そして悩みが潜んでいた。
12歳のときに男性に惹かれる自分に気づいたが、それを受け入れることができずゲイである自分を嫌うようになったという。そして、自分の本当の気持ちをひた隠しにしてクローゼットで生きることを選択した。
米国の田舎に住んでいたスミスにとっては、そうすること以外の選択肢があるとは思えなかったようだ。
学生時代は体操に励み、その後クロスフィットの魅力に取り憑かれたスミスは、クロスフィット・アスリートとして頭角を現し始める。そして4年前の2019年、26歳になったスミスはインスタグラムの動画でゲイであることをカミングアウトした。
自分のセクシュアリティと向き合うことから目をそらすためにスポーツに打ち込んだが、やっとゲイであることを受け入れることができる段階にきた、と動画の中で切々と訴えた。
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カミングアウトしたことで掴んだ幸せ
カミングアウトの後ニューヨークに移り住んだスミスは、自分のセクシュアリティを肯定的に受け入れる友人たちと巡り合い、人生が大きく変わっていったという。そして、最愛の婚約者ライリーとも出会った。
30歳になったスミスは現在の心境をこう語っている。
「子供の頃からゲイであることを誰にも言わず、大きくなってから考えようと自分に言い聞かせていた。そして大人になった今も、自分が何者なのかまだよくわからない。でも、そんなこと分からなくてもいい。
（カミングアウトする）プレッシャーを感じたからといって、話したくないことを話す必要はない。自分の人生なのだから、誰かを喜ばせる必要はないんだ」
そして10月11日の国際カミングアウト・デーには婚約者のライリーに向けてのメッセージを公開した。
「10年前に、10年後の自分がどうなっていると思うかと聞かれたとしても、本当に愛している人と巡り合い婚約して幸せになっているなんて想像も及ばなかっただろう」
幸福を掴んだスミスは、今年8月にウィスコンシン州マディソンで開催された「クロスフィット・ゲームス」で大会復帰。チームと共にゲームを全力で楽しんだようだ。
これからもアレック・スミスの活躍と、その素晴らしい肉体に注目していく。
（冨田格）
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