カミングアウト・レスラーがSNSに投下した感動的メッセージが話題
いわゆる”オカマレスラー”というギミックで笑いをとるプロレスラーは珍しい存在ではないが、強くて逞しくてカッコいい正統派のプロレスラーが、ゲイであることをカミングアウトしたのは大ニュース。
AEWに所属するアンソニー・ボーエンズがタッグ・チャンピオン王座を奪取した後にSNSで発したメッセージが”泣ける”と大評判だ。
・史上初!タッグ王座を取得したゲイ・プロレスラーがカッコよくて可愛い件
カミングアウトした正統派レスラー
2019年に旗揚げしたアメリカのプロレス新興団体AEW(AII Elite Wrestling/オール・エリート・レスリング)に2020年から参戦している、アンソニー・ボーエンズ。マックス・キャスターと共にタッグチーム「ザ・アクレイムド(The acclaimed)」を結成し活躍している。
プロレス界では、いわゆる”オカマ”という設定のプロレスラーは何人もいた。その中に、リアルなゲイもいれば、ノンケが仕事と割り切って演じている場合もある。総じて、笑いをとることが役目であって、その団体の核となるストーリーの主役にはなりづらい存在だった。
そんななか、見るからに正統派で”オカマ”っぽさを微塵とも感じさせないアンソニー・ボーエンズが、ゲイであることをカミングアウトしたうえで、実力も人気も身につけて、団体の中心的存在になっていったのは、プロレス史上初の快挙と言っても過言ではないだろう。
勝利の後に発した熱いメッセージ
9月22日、「ザ・アクレイムド」は”AEWグランドスラム”にてタッグ・チャンピオンシップを制した。アンソニー・ボーエンズは、オープンリー・ゲイの男性プロレスラーとして初めてのチャンピオンになったのだ。
この勝利のあとに、ボーエンズがSNSに投稿した動画メッセージに彼の熱い想いが籠っていると大きな評判になった。
<翻訳>
カメラの前ではあまり話さないことを、ちょっとだけ話させてもらいます。自分がこんな瞬間を迎えられるとは思ってもみませんでした。
というのも、私は自分がゲイであることに混乱していた時期があり、それをどう受け入れたらいいのかわからなかったからです。しかし、それはとても”くだらないこと”だと気づき、そんな考えと闘い乗り越えてました。
そんな経験をしてきて、今、チャンピオンになったからこそ、泣けてくるのです。
もしあなたが、自分のセクシュアリティに限らず、私のように混乱したり、落ち込んだり、いじめられていたり、人生全般が最悪だったりしても、すべてが良くなることを知っておいてください。
「ザ・アクレイムド」はその生き証人なのです。私は、そして私たちは、あなたを愛しています。
https://instinctmagazine.com/moments-when-gay-wrestler-anthony-bowens-set-instagram-on-fire/
ボーエンズに続くのは誰か?
プロレス界は、ゲイにとっては決して生きやすい場所ではなかったがゆえに、自分のセクシュアリティをひた隠しにしていたボーエンズだったが、ユーチューバーである恋人のマイケル・パヴァーノと出会い、考え方を改めたという。
ボーエンズの存在は、プロレスラーを目指すゲイにとっての目標とすべきモデルになりそうだ。
実力ももちろんだが、魅力的なボーエンズの顔と肉体を見れば、セクシュアリティなど関係なく人気がブレイクする理由も分かるだろう。これからのボーエンズと「ザ・アクレイムド」の活躍にも注目していく。
※参考記事:Instinct
(冨田格)
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