豪州のイケてるプロラグビー選手が「男とイチャつくのも好き」と発言した

ゲイなのか、それともバイセクシュアルなのか、セクシュアリティは容易に線引きできるものではない。オーストラリアのプロラグビー選手トビー・ルドルフの「男性とも女性ともイチャイチャするのが好きだ」という発言が話題を呼んでいる。

セクシュアリティを線引きするのは難しい

トビー・ルドルフ
画像引用元:Instagram

筆者は以前、ゲイ雑誌の編集の仕事に長年携わってきた。雑誌やビデオなどのモデルは、ゲイばかりじゃなく、インターネットや夕刊紙の三行広告で募集をかけるとノンケも結構応募してくる。

そんなノンケたちと仕事で関わることで学んだことがある。それは、世の中には「ゲイ」「バイセクシュアル」「ノンケ」というはっきりした線引きはなく、非常に曖昧な人が少なくないということだ。

女性とも男性とも性的交渉が可能であるなら、それは「バイセクシュアル」では? と思いがちだが、当の本人と話してみるとまったくそんな意識は持っていない。「恋愛・結婚対象は女性しか考えられないが、気持ちよければ男とも大丈夫」という認識の人を、「バイセクシュアル」とはカテゴライズしづらい。

そして、この手のタイプのノンケが、実はそんなに珍しいわけでもないのだ。

ノンケだけど男とイチャつくのも好きだ

オーストラリアのプロラグビーチーム「クロヌラ・サザーランド・シャークス」のプロップであるトビー・ルドルフは、「自分のセクシュアリティはとても流動的だ」と、今年の7月にシドニー・モーニング・ヘラルド紙に語った。

トビーはノンケであると自称しながらも「多くのゲイ男性とキスし、多くのストレート女性とキスし、多くのゲイ女性とキスしてきました。私は”ワン・ストップ・ショップ”ではありません。愛は愛で、みんなと分かち合うのが好きなんだ。どちらの性別にもオープンだけど、どちらかにしか惹かれないと言えるかもしれないね」と続けた。

ワン・ストップ・ショップとは、一箇所でなんでも揃う店のことであり、トビーのセクシュアリティはそうではないと自認している。しかし、恋愛対象として惹かれるのは女性しかない、とも語っている。

別の言い方をすれば、彼は愛に関してはヘテロ・ロマンティックだが、セックスに関してはバイ・フレキシブルなのだ。

コミュニティに対する特別な愛情の持ち主

トビー・ルドルフは、オーストラリアのプロラグビーチーム「マンリー・シー・イーグルス」が、宗教上の理由から試合中にレインボーカラーのジャージを着用することを拒否したことを受けて、このコメントを発表した。

叔父や名付け親がゲイということもあり、トビーは子供の頃からかなりの数のゲイやレズビアンのコミュニティのメンバーに育てられた、という実感があるそうだ。そして、そのコミュニティには多くの愛があることもまた知っていると。

ノンケという立場で男とも遊べると発言するなんて卑怯だ、と感じる人もいるようだが、トップ・レベルのアスリート(しかもラグビー選手)が「男とイチャつくのも好き」と公言したことは、喜ばしいことだとしか思えない。

広いラグビー界にはトビー以外にも同じような性的指向の選手はいるはずで、そんな選手たちが気楽にカミングアウトできるようになってほしいと、心から願う。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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