”水球”をもっとメジャーに!コップ晴紀イラリオ選手の活動に注目

競技の名前は知っていても、なかなか目にする機会がないスポーツ”水球”。そんな”水球”をもっとメジャーにするべく、東京オリンピック水球日本代表メンバーのコップ晴紀イラリオ選手が立ち上がった。

水中の格闘技・強豪水球選手たちのSNSは逞しい肉体画像の宝庫だった!

水中ラグビーが起源の水中の格闘技

コップ晴紀イラリオ選手
コップ晴紀イラリオ選手

水球は英語で「Water Polo(ウォーター・ポロ)」、“水中の格闘技”と称されるボディ・コンタクトのあるハードなスポーツ。その歴史は19世紀にまで遡り、発祥の地はイギリスだ。

現在行われている水球は「フットボール・イン・ザ・ウォーター(Football in the water)」と呼ばれる“水中ラグビー”が起源となっている。水中で2チームが競い合い、1つのボールを決められた場所まで運ぶというものが競技化され、のちにルール改訂を経て現行の競技へと発展した。

鍛えられた逞しい男たちが水中で格闘する男子水球は観戦する側にとってもエキサイティングなスポーツなのだが、日本ではリアルでもテレビでも観戦できる機会はとても少なく、残念ながらマイナーな存在となっている。

そんな状況をなんとかしようと立ち上がったのが、東京オリンピック水球日本代表メンバーのコップ晴紀イラリオ選手だ。

喘息治療のための幼児スイミングから始まる

コップ晴紀イラリオ選手

1998年長崎県に生まれたコップ晴紀選手。現在は水球日本代表チーム「ポセイドン・ジャパン(Poseidon Japan)」になくてはならない屈強な身体を持っているが、幼少期は喘息を患っており、元気よく走り回るような男の子ではなかったそうだ。

喘息治療のため2歳児から幼児スイミングに通いはじめ、物心がついた頃には「水に触れること」は当たり前のように自分の生活の一部となっていた。そんな彼が水球と出会ったのは、小学2年生の時だった。

自宅の近所に水球クラブがあり、水泳以外を体験させたいという親の意向もあってクラブの体験をしたことがキッカケとなった。

「その頃から自分は、個人と向き合う個人競技ではなく、仲間と協力するチーム競技に面白さを感じて、水球に興味を持った」とコップ晴紀選手は当時の気持ちを振り返る。

コップ晴紀イラリオ選手

日本体育大学を卒業後は、千葉県の社会人チーム”DSKドラゴンズ”に所属、 「ポセイドン・ジャパン」の一員として東京オリンピックやFINA水球ワールドリーグに参戦している。

水球の、そしてスポーツの未来のために

コップ晴紀イラリオ選手

コップ晴紀選手は水球の未来について、こう語っている。

「日本は水球ができる環境、触れる機会が少ないのが現状です。水中の格闘技と言われるように、危険というイメージが付きまとうからかもしれません。近年は女子水球選手の活躍やこどもを対象にした水球教室等が、私が幼少期の頃よりも盛んに見られるようになってきました。それでも海外と比べると、十分な環境とは言えないでしょう。水球に対するハードルを下げ、ジュニア世代から社会人、さらには死ぬまで水球ができる環境、水球に関われる環境が身近にある社会にしていきたいです」

また、スポーツの未来について、こう語っている。

「様々なスポーツが様々な形で、今以上に地域に寄り添い、どのようなスポーツも身近で気軽に楽しめるものにしたいです。なぜなら、スポーツにおける地域活性化はアスリートの価値を高めると考えているからです。アスリートの価値が高まれば、スポーツの経済効果は上がり、強いては日本における社会経済効果にも影響を及ぼすと思っています。そのような環境が出来上がれば、今より、アスリートは自分を極めることに集中することができ、納得いくまで挑戦をし続けていくことができるようになります。それはスポーツ界における日本の立ち位置(レベル)の上昇にも繋がるでしょう」

この考えに賛同するメディアインキュベート社は、株式会社スポーツの未来設立準備室「Water Polo オフィサー」にコップ晴紀イラリオ選手を任命。これからスリートの価値を上げるために、またスポーツの未来をより良くしていくために、スポーツの地域活性化に全力で取り組んでいくそうだ。

魅力的な選手がたくさんいる「水球」に、2023年はもっと注目していきたい。

メディアインキュベート社:https://media-incubate.com/

(冨田格)

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