筋トレするとエッチな気持ちになって当たり前、という研究結果が発表された

邪な思いはスポーツで発散。そんな言葉を信じて実践したものの、まったく効果がないことを思い知った人も少なくないはずだ。実のところ、運動することで「ムラムラ」に襲われる可能性があるということが研究によって判明した。

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運動が交感神経系に与える影響を調査

運動と性欲
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最近のドイツの研究によると、肉体的な運動は男性の性的刺激に対する反応を高めるようだ。

この研究では、運動が交感神経系にどのような影響を与えるかを調査した。交感神経系とは、「闘争か逃走か」の反応を促す神経系の一部である。ストレス、恐怖、運動はこのシステムを誘発する。しかし、交感神経系が性的興奮に影響を与えるかどうかについての研究はほとんどない。

今回の研究では、20代の男子学生43人を募集した。研究者たちはこの男性たちを「ストレス要因」グループと「コントロール」グループの2つに分けた。

「ストレス要因」グループでは、肉体的にストレスのかかる活動”手のグリップを強く握る”を3分間行った。そして運動の後、両グループにいくつかの画像を見せた。

5秒間ずつスクリーンに映し出す画像は、「暴力的・脅威的なもの」「スポーツ」「男女のカップルの性的画像」「自然や日常の社会的交流など穏やかな画像」だ。

参加者は全員、心電図モニターなどの機器につながれ、血圧、瞳孔散大、皮膚の電気伝導などの生理学的変化を追跡。瞳孔散大と皮膚の電気伝導は、「闘争・逃走モード」が作動したときに変動を示す。

性的画像は異性愛者によるものであったため、参加者のうちゲイ1名とバイセクシュアル2名は最終結果から除外された。研究者たちは、これらの男性が異性愛のエロティカに対して、他の研究参加者と同じような反応を示さないかもしれないという懸念を抱いたためだ。

そして結果は明らかだった。ほんの数分の運動をした男性たちは、性的刺激に対してより強い反応を示した。しかし、暴力的な画像に対する反応と、より穏やかな画像に対する反応は、2つのグループ間でほとんど変わらなかった。

短期的なストレスは男性の制欲を刺激する

運動と性欲
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慢性的あるいは長期的なストレスが性欲や性機能を低下させることは知られている。しかし、今回の結果は、身体活動と関連した短期的なストレスが逆の効果をもたらすことを示している。

「これらの知見を総合すると、男性における急性ストレス曝露による性欲処理の亢進を示す強力な証拠となり、副交感神経と交感神経のメカニズムに差のある関与があることが示唆される」と著者らは結論づけた。

研究者らは、性行為に対する男性の身体の反応は、複雑な興奮と抑制のプロセスの組み合わせによるものだと理論化している。

短期間の肉体的興奮は、多幸感をもたらすエンドルフィンの放出を促す。運動はおそらく、身体が「闘争・逃走モード」に入るにつれて抑制的プロセスを低下させる。しかし、何が起こっているのかを正確に解明するにはさらなる研究が必要だと強調している。

すでに述べたように、この研究は異性愛者である男性を対象としている。運動後にエロティックなゲイ画像を見せられたら、ゲイ男性の反応は異なるのだろうか? それを証明するにはさらなる研究が必要だ。

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とはいえ、ジムで筋トレをすると「ムラムラ」に襲われた経験があるゲイ・バイ男性は、この研究結果に大いに納得したに違いない。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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