【ブロマンスを超えた?】男性下着ヴィンテージ広告のゲイ濃度の高さに驚愕
無意識なのか、はたまた考え込んだ戦略なのか。ゲイが禁忌だった時代の米国の男性下着の広告には、ブロマンスどころかロマンスとしか思えないような同性愛的な匂いが濃厚に漂うものが多い。米国の簡単な男性下着の歴史とともに、ゲイ濃度が高いヴィンテージ広告の数々を紹介する。
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男性下着の時代による変遷
最初の下着は、紀元前3300年頃、原始人が男の局部を隠すために『ふんどし』をしたのが始まりとされている。この先史時代の下着は、動物の皮や樹皮布、手織りの織物で作られていた。穿き心地がいいとは、とても言えなそうだ。
しかし、ありがたいことに現代の男性用下着の開発は19世紀に始まった。現代の私たちが穿き心地のいい下着の恩恵を享受できるきっかけとなった初めてのスタイルの男性下着が登場した。
19世紀半ばには、欧米で男性下着の商業的な産業が発展し始めた。しかし、19世紀後半まで、実は欧米のすべての男性にとって下着を着用することが一般的ではなかったそうだ。どんな服を着ていたのか興味津々だが、その辺の詳細はまたの機会にしよう。
元々はボクサーがリング上で着用するためにデザインされたボクサーパンツだが、20世紀初頭に下着として人気を博した。その後、1930年代にブリーフが登場し50年代には広く普及した。ボクサーパンツにはないちょっとしたフィット感を好む男性が多かったからだ。
1950年代から60年代にかけて、男性用下着はファッション性を重視するようになり、鮮やかな色や大胆な柄が登場した。それまでは機能性ばかりが重視されていたが、この頃から男性下着がより楽しいものへと変化していいた。
1980年代には、デザイナーズブランドが男性下着の市場に参入。プレミアムな品質と高級素材を提供するようになった。
カットはよりタイトになり、丈はよりローライズに、そしてさらにセクシーになっていった。広告やポップカルチャーを通じて、男性の身体をどのように見せるかという文化的な変化に合わせて、男性下着の広告はよりボディと膨らみを強調するようになりった。
それ以来、男性用下着は新しい素材、スタイル、デザインで進化を続けている。
レトロな下着広告に漂うゲイ濃度の高さ
1900年代中盤までの米国の男性下着広告のビジュアルは、男のモデル2人を起用したものが少なくない。男性下着の変遷とともに、そこに濃厚に漂う同性愛的な香りを堪能してほしい。
レトロな男性下着は露出度が低く、どこか野暮ったいからこそ、逆に妙な色気を醸し出すのも面白いところ。これからもジオ倶楽部は、男性下着にこだわった記事を配信していく予定だ。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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