【男だけの楽しみ】五右衛門風呂と昭和の銭湯「三助」が1日だけの復活
話には聞いたことがあっても、実際に体験した人が少ないのが「五右衛門風呂」と「三助」。昭和の日本の風呂文化が、10月10日銭湯の日に埼玉県ときがわ町の「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」で1日だけ復活する。
★ジオ倶楽部はひとつ前の記事も見逃せない
【クロスフィット・ゲームス】ゲイのスター選手の肉体は男たちを歓喜させる
昭和の風呂文化「五右衛門風呂&三助」
五右衛門風呂は、釜ゆでの刑にされた豊臣秀吉時代の大盗賊”石川五右衛門”がその名前の由来とされている。円筒形の木桶を鋳鉄製の底部にのせた風呂であり、底に薪をくべて湯を沸かす。当然、底が熱くなるので円形のすのこを底に敷く。
三助は、江戸時代中期から昭和の中頃まで銭湯では一般的だった入浴客の背中を流したり髪を洗うなどのサービスをになうスタッフのこと。褌や半股引がサービスをする時のユニフォームだ。
五右衛門風呂も三助も、昭和の銭湯文化として認識している人は多いと思うが、実際に体験した人はある程度の年齢以上に限られそうだ。
名前は知っていても体験した人が少ない五右衛門風呂と三助が、10月10日”銭湯の日”に、埼玉県ときがわ町の「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」で1日限りの復活をすることになった。
ちなみに銭湯の日は、1964年10月10日が東京オリンピックの開幕日で、スポーツで汗をかいたあとに入浴をすると健康増進につながること、また「10月10日」を語呂合わせで「せんとう」と読むことから定められたそうだ。
5人の三助が男たちの背中を流す
「昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉」は、地下1700mから湧出するアルカリ性単純温泉(ph10)を誇る、つるつるとした肌ざわりが特長の本格的な天然温泉。ときがわ町の、のどかな里山の中で、まるで昭和の時代にタイムスリップしたかのような雰囲気を楽しめそうだ。
五右衛門風呂の薪は、玉川温泉のある「ときがわ町」産のヒノキの間伐材を使用。ときがわ町は70%が山林で林業が盛ん町であり、森林の成長に不可欠な伐採時に出る「間伐材」を利用することで、自然環境の循環サイクルに目を向けるきっかけにもなりそうだ。
五右衛門風呂(ドラム缶風呂)は玄関前に設置、水着着用で入浴するとのこと。
三助は玉川温泉では三回目の実施となる。今回は5名の三助が登場して、男湯で希望する入浴客の背中を流してくれる。
五右衛門風呂も三助も、入館料のみで体験できるとのこと。年に一度の銭湯の日、いつもとは違う風呂体験をしてみたい人は、ときがわ町まで小旅行してみるのもよさそうだ。
昭和レトロな温泉銭湯 玉川温泉
所在地:埼玉県比企郡ときがわ町玉川3700
公式サイト:https://tamagawa-onsen.com/
2023年10月10日(火)
■五右衛門風呂 時間:午後4時~午後7時
■三助 時間:午後7時~午後8時
(冨田格)
★あわせて読みたい!
大人世代がくつろげる「静かに過ごせる温泉・スーパー銭湯ランキング」発表