【友達以上恋人未満】男同士のプラトニックな関係が居心地いいゲイが増加中

交際歴が長く、恋人から家族のような感覚になったカップルがセックスレスなプラトニック関係になるということはよく聞くが、最近は、最初からプラトニックな同性パートナーを作る人も増えてきているという。友達以上恋人未満の関係を実践している人たちに実情を聞き、増加している理由を探る。

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ロマンスの維持には努力が必要

男同士のプラトニックな関係
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正直に言うならば、ゲイ・カップルがロマンチックな関係を維持し続けるには努力が必要だ。

お互いの感情、そして肉体のニーズを満たし続ける、いわば”一夫一婦制”を持続するためには、どれくらいの頻度でエッチをするかを考えて絶え間ない努力とコミュニケーションが必要となる。さらにロマンチックな関係は、恨みや嫉妬を生みだしてお互いの不安を誘発し、それを解決しなければならないことだってある。

付き合い始めた頃に感じていたような熱い感情は時間の経過とともに衰え始め、性的な相性も変化していくのは珍しいことではない。一緒に生活していたら、さまざまな日常の雑事が絶え間なく押し寄せてきて、ロマンチックの炎を絶やさないために、時には気が重くなることもあるかもしれない。

しかし、男同士が付き合うことの煩わしさがあったとしても、多くのゲイがパートナーを求めるのには理由がある。パートナーがいれば、友人に誘われた家飲みに一人で行かないで済むし、上司にイラついた時の愚痴を聞いてもらえるし、週末は配信ドラマのイッキ見やゲーム三昧を一緒に楽しむ相手にもなってもらえる。

では、ロマンチッでありながら、それを維持するための複雑なものが生じない関係があるとしたら、あなたは興味があるだろうか。

最近、米国のゲイの間では「QPR(クィア・プラトニック・リレーションシップ)」を選択する人が増えてきているという。これは、エッチを持続するための努力を必要としない一方で、親密な関係だからこそ得られるすべてを享受できるそうだ。

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男同士のロマンスと、プラトニックな友情

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「QPR」は、2010年に『Kaz’s Scribblings』というオンラインスレッドが、初めて提唱したアイデアで、男同士のロマンスと、プラトニックな友情、この2つの関係性を分離せずミックスさせたものだという。

たとえば「ブロマンス」と呼ばれる関係のようにノンケ男性同士もエッチをしない、でもそこはかとなくロマンチックな親密さを作ることができる。しかし「QPR」を「ブロマンス」と同じものを考えるのは少し無理があるようだ。

実際に「QPR」を実践している人たちの話を聞いてみよう。

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ゲイの親友との関係が変化した

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ロサンゼルスに住む32歳のブライアンは、「QPR」を始めて約1年になるという。

「以前、何人かのゲイと交際したけれど、お互いにいつもイライラして複雑だった。僕が他の男と話したり、少しでも興味を持つ素振りをすると、すごく嫉妬の炎を燃やされて、それがイライラと不安の引き金になってしまう。

誰と付き合ってもうまくいかず、結局、ゲイの親友と一緒に住むことにした。すると、エッチをしないことを除けば、僕たちは恋人のように振る舞っていることに徐々に気づいていった。そして、僕たちふたりはそれが居心地よくなったんだ。

僕らの関係は『妥協の産物』では決してない。経済的な責任を分かち合い、感情的に支え合い、夢や希望を分かちあうことを楽しんでいる。お互いを愛して尊敬しているけれど、僕たちにはエッチを維持しなければならないというプレッシャーはない。一緒に寝ることもあれば、別々のベッドで寝ることもあるんだ」

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はじまりは普通の恋人関係

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48歳のスティーブンの場合は、ちょっと事情が異なる。彼の「QPR」は、最初は普通の恋人関係から始まったという。

ロマンチックな関係は同棲へと進んだが、やがて家に帰ったらキスをしなければならないとか、お互いにその気がないときでもセックスを予定表に入れなければならないというプレッシャーがあるように感じ始めた。数カ月後、彼らは別れるべきかどうかについての話し合いをすることになった。

「ストレスの多い一日を終えて家に帰ったとき、ハグして背中をさすってもらうのをあきらめたくないんだと冗談を言ったところ、恋人のクリスは『今さら料理を習うつもりはない』って言った。だったら、このまま一緒にいればいいじゃないってことになったんだ」

「QPR」を選択して以来、2人の関係はすべてうまくいっているそうだ。恋愛や性的なパートナーではなくプラトニックな関係だからといって、すべてを投げ出す必要はないと彼らは決めた。スティーブンは「QPR」の一番いいことは、自分たちでルールを決められることだと考えている。

「キスしたければすればいい、でもしたくないならそれも構わない。同じベッドで寝たり、抱き合ったり、人前で手をつないだりすることも同じだよ」

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彼の側にいるのが一番落ち着く

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33歳のジョンは、プレッシャーがないからパートナーのピーターに会うのがいつも楽しみだと言う。

「ずっと彼を知っているような気がするし、彼なしで生きていくなんて考えられない。周囲の人たちはみんな、僕たちが普通のカップルだと認識している。なかにはオープン・リレーションシップ(浮気OKな関係)だと思っている人もいるけど、彼らにあえて説明する必要は感じていない。

僕はピーターの側にいるのが一番落ち着くんだから、他の人がどう思うかなんてどうでもいいんだ」

実践している人の話を聞いて意外だったのは、「QPR」だからといって必ずしも肉体の接触やロマンスがないわけではないということだ。「QPR」のルールはすべて2人が決めるのだから、恋人同士はこうあるべきだ、といった思い込みとは無縁の状態にいられる。

プラトニック・ラブはエッチやロマンチックな接触がない関係だと考えられてきた一方で、「QPR」は肉体的な接触も含めてお互いが何を求めるのかで変わってくるということ。

誰もが「QPR」を実践できるわけではないけれど、エッチをしなければならないというプレッシャーから解放される関係性があると知ることで、少しは心が軽くなる人もいるのではないだろうか。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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