【同族嫌悪?】同じゲイだからムカつく「ゲイがやらかす、あれやこれ」
自分の本心を隠さないで済むのは、同じゲイ・バイ男性と一緒にいる時の良いところ。でも、同じゲイ・バイ男性だからこそイラっとくる言動や行動もある。アメリカのゲイたちがネット上で繰り広げた「他のゲイにやられてムカついたこと」を紹介する。
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ゲイの「イライラ」を共有する
最近、アメリカの掲示板型ソーシャルニュースサイト『Reddit(レディット)』のフォーラムで、あるゲイ男性が「他のゲイがやってイラッとさせられること、もしくはヤメてほしいと思うことは何?」と問いかけた。
これに多くのゲイ男性たちが反応して、彼らが体験してきた「イライラ」を共有することになった。
当初は、「絵文字を多用する」「クソワインを旨そうに飲んでる奴」「クマ顔と言われてムカついた」などの、些細なものが多数挙げられたが、話が深まるにつれてもっとディープな、そして多くの人が納得できる「イライラ」が浮かび上がってきた。
そのなかから、日本のゲイ・バイ男性も共感できそうなものをピックアップする。
許せない不快な「セクハラ」
“不適切な接触”
「数週間前、同性婚している夫と一緒にゲイバーに飲みに行ったところ、同じ男に2回、股間をつかまれました。その男とは面識はあるものの、私に好意を抱いているとは思いもよりませんでした。彼は私に夫がいることも知っています。
1度目は他の人と話をしていたので、すぐには気づきませんでした。2度目にやられた時には不快な気分になったので、私たちは家に帰りました。
ここ数年、何度かこんなことがあったんです。パンデミックの最中、バーの外に夫と立っていたら見知らぬ男性が近づいてきて私の頬を触り「ハンサムだね」と言ったりとか。そんなことをされても全然嬉しくないし、少しは空気を読んでほしいです」
”過剰なセクハラ”
「あのクソみたいな、タイプでもない男に触られるのは大嫌いなんだ。
コロナ禍で2年以上ゲイクラブに行ってなかったんだけど、最近休みが取れたのでパートナーと出かけることにしたんだ。混雑しているエリアで酒を飲んでいたら、複数の男に尻をつかまれた。そのうちの一人は尻の割れ目に指を突っ込もうとまでしてきた。もし、混雑して身動き取れないようななか両手に酒を持ってなかったら、ぶん殴ってやりたかった」
カテゴライズとステレオタイプ化
”タチ受けの決めつけ”
「タチか受け、どちらか一方だけをするのが好きな人がいるのは全然かまわない。でも、タチ受けの決めつけが行きすぎることだけは勘弁してほしい。
タチ受けを性格的な特徴に紐づけたり、それによって他人を定義したり、タチ受けが明確に線引きできる2つのカテゴリーであるかのように振る舞ったり。
僕は背が低くて口下手だから「受けに違いない」と決めつけられたり、逆に毛深くて釣りが好きだから「タチでなければならない」と言われたり、もう、うんざりなんだ。
僕たちのコミュニティが、人間関係における”ジェンダーロール2.0”を無意識に作り出していることに辟易している」
”非カテゴリーの孤独”
「ゲイのタイプのカテゴリーのどれにも当てはまらないと、誰にも相手にされないこと。
僕はトゥインク(J系のような若いつるマッチョ)になれるほどスリムでもなく、背も低くないしつるつる肌じゃない。筋肉質でもないし、ジムにも通っていない。熊になれるほど肉付きがいいわけでもなく、毛深くもない。そして『パパ』になるには若すぎる。
時々、ゲイたちは個人ではなく、カテゴリーしか見ていないのではないかと思ってしまう。だからと言って、トゥインクにもマッスルゲイにもクマにもパパにも、なりたくないんだ」
”白人以外はカテゴリーなし”
「白人のゲイは、トゥインク・ジョック(体育会系)・クマなどと呼ばれるのに、黒人のゲイはほとんど黒人としか言われない。カテゴリー分けって、人種で定義されるているの? アジア系やラテン系のゲイのことは詳しくないけれど、彼らも同じような経験をしているように思う」
暴走する性欲の悪魔
“ゲイのはかない友情”
「ゲイの友達ができても、結局彼らは私と寝たいと思っていて飛びかかる瞬間を待っていたことが判明するんです。私は彼らを友人としてしか見ていなかったのに。だから、友情だと思ったものは、結局幻想にすぎなかったことに傷ついてしまうんです。
私は自分のことを全然魅力的だと思っていません。もしかしたら彼らは、私がブサイクだから手を出しやすい存在だと思っているのかもしれない。よくわからないけど。
友達を探すときに、私が純粋な人を選ぶのが下手すぎるのかもしれない」
”挨拶がわりのエロ画像”
「インターネットで出会い、初めて画像交換するときに、いきなり尻穴や、アソコの画像を送りつけてくること。それで第一印象がよくなると思う?」
”情緒のない性急さ”
「何かに取り憑かれたように、ヤルことだけを優先する男たちがいる。初対面なのだから、まずは顔を合わせて話をしてそこから先の展開の可能性を考えようと提案すると、『それじゃあ時間が無駄だよ』なんて言い始めるんだ。
会う約束をしたらドタキャンしたことはないのだけど、あまりに性急にそれを求められるのは不快だし、そういう態度の人と一緒にリラックスして楽しめるとは思えない」
アメリカのゲイ・バイ男性と同じような「イライラ」を感じたことはあるだろうか? 他人は自分の欲望を発散するための道具ではないことをしっかり認識して、人をイラつかせない振る舞いを心がけるようにしたいものだ。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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