【ひざ上?ひざ下?】ゲイの真夏のユニフォーム”短パン”の長さに異変あり
世界のゲイ・バイ男性にとって、暑い季節のユニフォームは短パンであることが常識。ところが問題は、短パンの長さ。太ももを見せるか、もしくは見せないか。この夏のゲイ・バイ男性が選ぶのは、どっちだ?
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もはや「短パン」とは呼べぬ長さ
ファッションの流行は毎年のように変化していく。しかし、不変なものもある。世界のゲイ・バイ男性にとって、暑い季節は「短パン」以外の選択肢がないように。
とはいえ、「短パン」の長さには流行もあるようだ。
昨年夏のこと、あるゲイ・セレブのポストが注目された。ポストの主は、スタンダップ・コメディアンで俳優で制作者のジョエル・キム・ブースター。
「新しいゲイのユニフォームにはどう慣れた?」
ジョエルは、ひざがすっぽり隠れる長すぎるショーツの画像を添えてポストした。すると、Z世代が長めのショーツを好むことに気づいていたミレニアルより上の大人世代のゲイ・バイたちは、パニックに陥りかけたという。
「ジムで鍛え上げた自慢の太ももを隠すことに、何の意味があるというのか!」
オーバーサイズの流行への反動
しかし、影響力の強いセレブ(インフルエンサー)の主張も、時には外れることもある。この夏を目前にして状況は変化した。
ナイキから、ひざ上の長さ(短さ)のロゴ入りボレーショーツ(Volley Shorts)が再登場したのだ。
文化の流行は、突発的に切り替わる傾向がある。肉体を隠そうとするオーバーサイスの流行に、明らかな反動(バックラッシュ)が起きたようだ。
ミレニアル世代以上、つまり大人世代のゲイ・バイ男性には、まさに福音。なぜなら肉体を鍛え続けるゲイ・バイ男性が、逞しい大臀筋を見せびらかしたいと思うのは理にかなっているからだ。
数値で見る逞しい脚・尻へのこだわり
ゲイ・バイ男性が逞しい下半身にこだわるのは、具体的な数値からも明らかだ。2021年に、ゲイ男性102人を対象に行われた調査を紹介する。
回答者の37%が「下半身の太さ」にこだわった。さらに48%が「マッチョな上半身と逞しい尻」のセットを好むことがわかった。
ちなみに「上半身の太さ」にこだわるのは32%。その上「マッチョな上半身と控えめな尻」のセットを好むのはわずか20%だった。
ゲイ・バイ男性が、ジムで「脚の日」の筋トレにどれだけ真剣に打ち込んでいるか、ノンケは想像もできないだろう。
イケメン俳優はひざ上短パンを好む
イケメン俳優たちが続々とひざ上短パンを着用し始めているのも流行の追い風だ。
たとえばゲイのイケメン代表マット・ボマーは、ビーチで短いショーツを穿いているところを写真に撮られた。
ゲイ映画『異人たち』で、ポール・メルカルのひざ上短パンから見せる逞しい太ももは世界のゲイ・バイ男性をうっとりさせた。
ハリウッドの肉体王ザック・エフロンも、チョイスする短パンはひざ上だ。
現在の『スター・トレック』カーク船長役のクリス・パインも、白いひざ上短パン姿をパパラッチされた。さらにこのとき、クリスは最高の表現をした。
「だって、これは”ショート”パンツって言うんだろ?」
世界のゲイたちの「ひざ上短パン」画像
「ひざ上短パン」から鍛えた逞しい太ももを誇らしげに見せつけるのは、イケメン俳優だけではない。
世界のゲイ・インフルエンサーたちの「ひざ上短パン」画像を集めた。
さて、読者のみなさんは、今年の夏はどの長さ(短さ)の短パンを穿くつもりなのだろうか。アンケートで尋ねてみる。
記事内で紹介したナイキのアイテムは日本では未発売。しかし、さまざまなブランドからひざ上短パンが発売されている。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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