「OnlyFans」で生計をたてる男たちのリアルに迫るドキュメンタリー誕生

オンライン・アダルトコンテンツのスターとして活躍している男たちは、どんな生活を送り、何を考え、いかなる葛藤と向き合っているのか。今まで知ることのなかった面にフォーカスしたドキュメンタリー番組が制作された。

登録者を増やすための現実的な戦略

クリック・ボーイズ
マシュー・キャンプ 画像引用元:Instagram

『ル・ポールのドラァグ・レース』を運営するWorld of Wonderのサブスク動画配信サービス「WOW PRESENT PLUS」で2月27日(月)より配信開始となるドキュメンタリー・シリーズ『クリック・ボーイズ(Click Boys)』を紹介する。

『クリック・ボーイズ(Click Boys)』は、オンライン・アダルトコンテンツ制作者の裏側に迫るという、今までになかった視点のドキュメンタリーだ。

インターネット配信サービス「OnlyFans」で収入を得ている、ゲイを中心としたデジタルクリエイターたちの生活を探り、クリック・ボーイズが生計を立てるため、つまり登録者をいかに増やすかという現実的な戦略と、直面する苦悩を語るという。

クリック・ボーイズ
画像引用元:Instagram

ジュリアン(ブロック・バンクス)
誇り高きプエルトリコ人で自称「短髪王」。性の解放、家庭生活の摩擦、ドラァグクイーンとしての副業の喜びについて語る。

起業家精神と戦略、そして葛藤

全5話の『クリック・ボーイズ(Click Boys)』で、彼らは文化的アイデンティティ、性の解放を通じたエンパワーメント、ボディ・ポジティブ(「理想的な体型・外見」にとらわれず、自分の身体をポジティブにとらえるという考え方)、セックスワークと性的自由のビジネスについて率直に語る。

アダルト動画を見ることに興味がない人も、デジタル・クリエイターたちの起業家精神と戦略、そして葛藤には興味がわいてきそうだ。

公開された予告編でマシュー・キャンプは、コロナ禍がクリックボーイズにとってプラスになったことを率直に語り、「OnlyFans」で「弁護士が稼ぐのと同じくらい稼げる」とあかした。

クリック・ボーイズ
画像引用元:Instagram

マシュー・キャンプ
GoGoボーイ出身。性の解放によるエンパワーメントを語り、ビジネスで大成功したエロティックモデルとしての日常を綴る。

しかし、同時に収入の保証がないことも実感しているタイ・ミッチェルは、こう語っている。「まるで、一瞬ですべてがはぎ取られてしまうかのような恐怖をいつも感じている」

クリック・ボーイズ
画像引用元:Instagram

タイ・ミッチェル
エロティックなアーティストである知識人は、ドラァグとセクシュアリティの間の神聖なバランスと、明日なくなるかもしれないオンライン産業で働くことのはかなさについて考察している。

クリック・ボーイズ
画像引用元:Instagram

ランス・チャージャー
シルバーの体毛のダディは、身体醜形障害を克服してボディ・ポジティブになれたことや、会社員としての生活とアダルトコンテンツ制作のバランスをとることについて話す。

日本語字幕はついていないが「WOW PRESENT PLUS」は日本でも見ることができる。『クリック・ボーイズ(Click Boys)』以外にも、世界各国ヴァージョンの『ル・ポールのドラァグ・レース』も配信中だ。

WOW PRESENT PLUS:https://www.wowpresentsplus.com/

※参考記事:Out/instinct

(冨田格)

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