【ディズニープラス】ゲイ・キス場面への批判に筋肉消防士俳優の答えとは?
消防士たちの活躍を描いたドラマ『9-1-1: LA救命最前線』の最新シーズンで、ノンケだったはずの筋肉消防士が男との恋に目覚める展開が描かれて話題沸騰。衝撃のゲイ・キス場面に対して一部の視聴者が寄せた批判に対して、筋肉消防士役の俳優はどう答えたのか。
★ジオ倶楽部はひとつ前の記事も見逃せない
【パリ五輪出場決定】五輪金メダリスト”トム・デーリー”の同性婚ライフ
筋肉消防士たちのブロマンスが人気
2018年にFOXで放送開始した『9-1-1: LA救命最前線』は、ロサンゼルス市消防118分署が舞台とする消防士たちが主役のドラマだ。
118分署のイケメン筋肉消防士バックは最初から物語の中心人物だが、シーズン2より118分署に赴任してきたイケメン筋肉消防士エディの登場により、彼ら2人のブロマンスがシリーズを構成する重要な要素となっていった。
そんな2人のブロマンスは全米のゲイ・バイ男性やBL好き視聴者の心を鷲掴みにしているようで、「Buck and Eddie」の場面だけをつないだファン動画がYou Tubeにも多数投稿されている。
バックもエディも、彼女ができては結局うまくいかず、シングル・ファーザーであるエディの息子クリストファーを交えた男3人の環境で癒される、というパターンが続いていくものだと誰もが思っていた。
ところが、FOXでシーズン6までの放送を終えて、放送局をABCに変えて始まった最新のシーズン7で予想外の展開が始まった。
それはノンケのプレイボーイだったはずのバックが男との恋愛に目覚めたのだ。
★あわせて読みたい!
【ディズニープラス】筋肉消防士が”男”に目覚める新展開が話題の海外ドラマ
筋肉消防士が男に目覚めてキスをする
バックの恋の相手は、多くの視聴者が期待するエディではなく、シーズン2に登場した元消防士のトニーだった。
シリーズに復帰したトニーとエディが意気投合して仲良くなったことに嫉妬したバックだったが、トニーとその件について話そうとしたところ微妙なムードになり、トニーから不意打ちのキスをされる。
バックはそのキスを受け入れ、自分の心が変化したことに気づく。今までどんな女性と交際しても続かなかった理由は、求めている対象が違っていたからかもしれないと。
ゲイもしくはバイセクシュアルであると自覚したバックとはいえ遅咲きデビューゆえの戸惑いもあり、周囲の人に対して自分のセクシュアリティを隠そうとしてしまう。
しかし、エディときちんと向き合い、自分が男に惹かれていることを素直にカミングアウトしたことで、バック自身も自分のセクシュアリティを徐々に受け入れていく場面も描かれる。
視聴者からの批判にきちんと答える
バックを演じている俳優オリヴァー・スタークのインスタグラムには、番組のファンから多くの好意的なコメントが寄せられた。
スタークはストーリーでこのように答えている。
「バックの物語に対して多くの好意的な反応をもらい圧倒されました。皆さんのメッセージをたくさん読ませていただきましたが、これ以上誇らしいことはありません」
しかし、好意的な反応ばかりではなく、一部には批判的なメッセージもあったようだ。そんな批判に対して、スタークはストーリーにこのように記した。
「もしあなたが、バックの物語のせいで番組が台無しになったとコメントしている少数のグループの一人なら、私は本当に気にしていないということを知っておいてほしい。『9-1-1: LA救命最前線』は、愛とインクルージョンについての番組です。
私がこれまで見てきた中で最高の女優2人が演じている美しい黒人レズビアンの結婚を含め、最初からクィアな関係がフィーチャーされています」
オープンリー・ゲイであり「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」「Glee/グリー」「アメリカン・ホラー・ストーリー」などのヒットドラマを制作してきた、ライアン・マーフィーがプロデュースする『9-1-1: LA救命最前線』は、スタートから性的少数者にフォーカスしてきた。
第一話では、主要キャストであるロス市警の巡査部長アシーナの夫が「自分はゲイだ」とカミングアウトする。またスタークが記したように、118分署のメンバーの一人は黒人のレズビアンだ。
スピンオフ番組で、テキサスの消防署を舞台にした『9-1-1LONE STAR』の主要キャストには、消防士と警官のゲイ・カップルや、トランス男性の消防士、ムスリムの女性消防士など多様なキャラクターが登場している。
バックの男への目覚めを唐突だと感じて批判する人もいるようだが、実はこの展開になるための伏線が散りばめられていた。
どんな女性と交際してもうまくいかず、結局ブロマンス関係に戻ってくるというお決まりのパターンは最大の伏線。
他にも、シーズン2の第10話で2人は子育てをするゲイカップルと間違われ「お2人のお子さん可愛いですね」と言われる場面が登場。
また『9-1-1LONE STAR』シーズン2の第3話はクロスオーバー・エピソードで、『9-1-1: LA救命最前線』のメンバーも共演。
『9-1-1LONE STAR』のゲイの消防士とバックが協働し、職務を終えて別れ際にバックはゲイだと信じて疑っていないという場面も描かれる。これはつまり、ゲイの消防士のゲイダーにバックは引っかかったということを示しているわけだ。
米国での最新シーズンの放送は、残り3エピソード。早く日本でも見られることを期待してやまない。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
★あわせて読みたい!
【ついに同性婚!】ディズニープラス消防士ゲイ・ドラマから目が離せない