カジュアル・セックスをしたい欲求不満ノンケ男は果たしてゲイになれるか？
女性とセックスする機会がないからといって、ノンケ男がたやすくゲイになれるものだろうか？ アメリカのネットフォーラムで盛り上がった「カジュアル・セックスをしたい欲求不満ノンケ男は果たしてゲイになれるか？」論争を紹介する。
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どうしたら男に興奮できるようになる？
男が好きなゲイと、男女どちらも好きなバイ、そして女が好きなノンケ。男の性的指向ははっきり分かれていると考える人は多いかもしれないが、実はボーダーラインが曖昧な人は少なくない。基本は女性が好きなんだけど、気持ちよければ男でもいいよ、という場合やその逆の場合も結構あったりするものだ。
最近、米国のゲイ・ユーザーが多いあるネットフォーラムで、あるノンケのユーザーによる投稿が、多くのゲイ・ユーザーの心に波紋をよぶことになった。
「僕はノンケなんだけど、女の子とデートにこぎつけても、セックスに持ち込むまでは大変で、常に欲求不満。
そんなとき、ゲイの人はカジュアルにセックスする人が多いと聞いた。だから欲求不満な僕は、ゲイの仲間入りをしようと思ったんだ。
ゲイビを見たり、男とやってることを想像しながらオナニーしてみたんだけど、悲しいかな興奮しないんだ。
実際に男をひっかけても、結局興奮できなかったら意味がないよね。どうしたら男に興奮できるようになるんだろう？」
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この、欲求不満なノンケ男の問いかけには、こんな答えが集まった。
「ゲイの男50人の汗を浴びれば、ゲイになれるよ。それか”ユニコーンの角（つまり、アレのこと）”を舐めることだ」
別の人は、こう記した。
「絶対に”ユニコーンの角”を舐めろ。グローリーホール（つまり肛門）で飲み込んでもいい」
ここまでの2人は、あまり真剣な投稿だとはとらえていないようだ。ノンケ男の動機がどうしても理解できないという人もいる。
「男に興奮しないなら、なぜしたいんだ？」
「男をひっかけてみろ。もし気に入れば、最高だ。でも気に入らなければ、どうしようもない。ゲイは選択できることではないからね」
もっと思慮深い答えもあった。
「男性は、性器がどのような刺激を受けても興奮することは確かだ。性行動と呼ばれるものは、セックス、ジェンダー、オリエンテーションとは異なるもので、性行動があなたの性的指向を定義するわけではない。プロの男性にお金を払って、ゲイになる気分を味わってみたらどうだろう」
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このフォーラムの展開を報じたQUEERTYの読者からは、さらに確信的なアドバイスが寄せられた。
「女性の好みのタイプが定まっていないノンケが、こういう思いつきに安らぎを見出そうとするのは分かる。多くのノンケ男は『セックス』が愛の形だと感じている。たとえそれが浅い一夜の関係であっても。
この男も、そしておそらく『ストレート』や『ゲイ』などのカテゴリーに自分を特定することをプレッシャーに感じている多くの人たちも、この概念に苦しんでいるのだろう。
社会として、私たちは何にでもレッテルを貼る必要性を感じ、中間点を見出さない。どのカテゴリーにも当てはまりそうにない人を非難する。時には、ただ孤独になり、好きな場所で愛を見つけられない人もいる。
私は、記事のノンケ男性が悩んでいるのはこのケースだと推測する。私たちは生まれながらにしてゲイ、ストレート、バイ、どのセクシュアリティも持っているものだがそれを理解している人は決して多くない」
「ゲイビのようにすぐ本番が始まるのは現実的じゃない。本当の刺激は首のマッサージから始まる。ベーグルの生地のように首の後ろをこねくり回してくれるような手つきのいい男性を見つけて、最初は優しくこねるように伝えてみよう。
その後の展開が分かっている男なら、首の後ろをこねながらエロい話を始めるはずだ。そしてエロい話のテンポをどんどん上がっていく。同時に彼の指先は、首の後ろからより下の方へと移っていく、下へ下へと。手がめったに届くことのない腰のデリケートなポイントへと。
あなたは、何も考えずに快感に身を委ねればいいい」
「ノンケでもゲイでも、セックスが頻繁になくても問題がない人は少なくないのだけど、このノンケ男性は違うようですね。
彼は、女性にモテないのでしょうか？ また、生涯を通じて、男友達に対して性的欲求を抱いたことはないんですかね？
もしゲイバーに行って、彼が魅力的だと感じる人に声をかけられたら、彼の好奇心を満たすためにエッチを試みるべきです。
孤独の寂しさが理由ならば、週末の賑わうゲイバーに行ってみればいい。そして、大勢のゲイに囲まれても欲望が湧かないなら、たまにしかない異性とのセックスに感謝するべきですね」
欲求不満のノンケ男性に対して、辛辣なコメントもあった。
「意図的にゲイになれるなどと思っているのなら、この男は妄想家だ。ゲイの繋がりはセックスだけじゃない、セックスに結びついた男への愛の感情があるのだから」
「ある受刑者は、刑務所に入れば誰でもゲイになると言っていた。この男には効くかもね」
「俺はゲイだけど、もし “アクションを起こす”方法を知っていたとしても、絶対に教えない。恋のライバルは増えないに越したことはないからな」
欲求不満のノンケ男性の問いかけに真剣に向き合い贈った優しいメッセージを、最後に紹介する。
「ゲイビは、本物の男の代わりにはならない。
なぜなら、男の肌や筋肉を手で触った感覚は伝わらないから。そして、男の首筋に鼻をあてたときに感じる彼のアフターシェーブの香りもない。あなたの頬に触れる男の髭の感触も、あなたの体の輪郭を探る男の手の力強さも熱も感じることはできない。
本当に男の興味があるなら、実際に試してみるしかないと思うよ」
あなたなら、欲求不満でゲイになりたいと考えるノンケ男性にどんなアドバイスをおくるだろうか？
※参考にした記事はこちら：QUEERTY
（冨田格）
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