ゲイという噂が絶えなかったハリウッド黄金時代10人のセクシーな男たち
カミングアウトする俳優が珍しくなくなった現代と違い、自分のセクシュアリティを公言することができなかったハリウッドの黄金時代にもゲイやバイセクシュアルの俳優たちは数多くいた。そんなクローゼットだった俳優たちの中から、現代に生きていて自撮り画像をSNSにあげまくったら、瞬時に世界中のゲイ・バイ男性からフォローされてインフルエンサーになること間違いなしな10人のセクシーな男たちを紹介する。
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目次
ゲイという噂が絶えなかったスター俳優たち
1995年に発表されたドキュメンタリー映画『セルロイド・クローゼット』は、ハリウッドの映画史のなかで性的少数者をどのように描いてきたのかを、有名な俳優・監督・脚本家たちのインタビューとともに検証する興味深い作品だ。
ハリウッドでは、制作するスタッフにも、そして俳優にも、昔から多くの性的少数者は存在していた。しかし、今と違ってセクシュアリティをカミングアウトすることは自分のキャリアを途絶えさせることを意味していたために、ほとんどの性的少数者は自分を隠し「クローゼット」として生きていた。
それだけでも十分悲劇的なのだが、ゲイやバイセクシュアルだと噂が絶えないハンサムなスターたちは、スタジオのシステムによってしばしば手入れを受けざるをえなくなり、命がけでセクシュアリティを秘匿していたということはさらに悲しい事実だ。
そんなゲイやバイセクシュアルだと噂されていたスターたちが、今SNSを利用していたら投稿していたに違いない画像を探してみた。こんな画像がアップされていたら、あなたはフォローするだろうか?
ポール・ニューマン(1925-2008)
ハリウッドで最もクラシックなハンサム俳優と言われるニューマンは、1958年の『熱いトタン屋根の猫』でクローゼットなゲイを熱演し、一躍スターダムにのし上がった。また、パトリシア・ネル・ウォーレンの悲痛な小説『フロント・ランナー』の映画化に何年も挑戦し、ゲイの陸上コーチを演じることを望んだことで、ゲイとしての信用も得た。
クラーク・ゲーブル(1901-1960)
ハリウッドの帝王として永遠に知られる大スター。ゲイであるジョージ・キューカー監督を『風と共に去りぬ』から解雇させたのは、ゲーブルがスターになる前にハスラー(売り専)をやっていた過去を知っていたからだという噂は、ハリウッドの伝説となっている。
ジェームズ・ディーン(1931-1955)
黄金時代のハリウッドの典型的な不良少年。代表的な映画『理由なき反抗』でのブレイトウ(サル・ミネオ)とのシーンに漂うホモエロティシズムはケタ外れだ。さらに、ディーンはスターダムにのし上がる前の数年間は、年上のゲイに飼われていた(養われていた)とてもやんちゃな少年だったと言われている。
ローレンス・オリヴィエ(1907-1989)
同業者から20世紀最高の俳優と称されるサー・ローレンス・オリヴィエは、喜劇俳優ダニー・ケイと性的関係を持ったと噂され、ジョン・ギールグッドやノエル・カワードといったゲイ・アイコンとも親しかった。
マーロン・ブランド(1924-2004)
映画の演技を永遠に変えた名優は、1967年の『禁じられた情事の森』で抑圧されたゲイの軍事教官を演じた。ブランドは、この悪名高い映画と俳優ウォーリー・コックスとの親密な友情のせいで、スターダムにのし上がるまで同性愛者であるとの噂が絶えなかった。
ジーン・ケリー(1912-1996)
フレッド・アステアには悪いが、ジーン・ケリーはハリウッド史上最高のダンサーだ。1949年『踊る大紐育』でのセーラーパンツの着こなしを思い出してほしい。ゲイの歌姫バーブラ・ストライサンド主演の大作ミュージカル『ハロー・ドーリー!』の監督や、オリビア・ニュートン=ジョン主演の『ザナドゥ』での切ない演技は、ケリーにとって最もゲイらしい功績と言えるだろう。
ルドルフ・ヴァレンティノ(1895-1926)
ハリウッド初の男性セックスシンボル、ヴァレンティノの性的指向は常に疑われていた。彼は “性の反逆者 “サミュエル・スチュワードと密かに関係を持ったと噂され、サイレントスター仲間のラモン・ナヴァロと関係を持ったという根拠のない主張もある。
ケーリー・グラント(1904-1986)
ハンサムな俳優ランドルフ・スコットと長年ルームメイトだったこの多才なスターは、バイセクシャルだという噂にたびたび悩まされていた。コメディアンで俳優のチェビー・チェイスが「グラントはゲイだ」というジョークを語ったら、彼は名誉毀損で訴えるほど過剰に反応した。
モンゴメリー・クリフト(1920-1966)
一言で言えば、クリフトは古典的ハリウッドの苦悩に満ちたゲイの守護聖人だった。女性との不倫はあったが、クリフトがオープンに生きられなかったことが中毒を引き起こし、最終的に早世することになったのは間違いない。
ロック・ハドソン(1925-1985)
ハリウッドのセックス・シンボルであり、クローゼットなゲイのスター俳優といえばロック・ハドソンが代表的な存在だ。男らしくマッチョな存在として多くの女性の心を捉えたが、1985年にエイズを発症したことと同性愛者であることを公表。同年、他界した。
自分のセクシュアリティを隠さないで俳優として活躍できる今の時代に彼らが生きていたら、どんな男たちと華やかな浮き名を流したのか想像を膨らませて楽しみたい。
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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