【ゲイの好みは十人十色】男の「口髭」はあるべき? それとも不要?
あなたは男の「口髭」に性的魅力を感じるだろうか? 全米のゲイたちがX(ツイッター)のタイムラインで『口髭はセクシーなのか?』論争を繰り広げている。
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目次
ゲイには”口髭好き”と”口髭嫌い”がいる
『口髭はセクシーなのか?』論争がはじまったきっかけは、あるユーザーがスタートレックの新キャラクター、カーク船長の兄であるサム・カークのスクリーンショットを投稿したことから始まった。
「口髭賛成派と口髭反対派の2種類のゲイがいるよね~」と彼は書いている
「口髭はセクシーか」論争に異論反論!
ゲイのコミュニティでは長年、口髭は神聖なものとして扱われてきた。20世紀半ば以降、さまざまなカウンターカルチャー運動の外縁に口髭が現れ始めると、ゲイたちは好んで口髭を取り入れ始めた。
70年代から80年代にかけて、バート・レイノルズを始めとする、ハリウッドのスター男優たちが口髭を取り入れるようになると、ゲイ・カルチャーにおける口髭の地位は高まるばかりだった。
クイーンのフレディ・マーキュリーの口髭は、まさに時代を象徴するものだと言えるだろう。
さらに近年、口髭はさまざまな意味を持つようになった。
『エスクワイア』誌は、「口髭は『自分の自由な過去を主張する』ものであり、また『仲間に溶け込む』ためにつけられるものでもある」と記している。
口髭を生やす社会運動も活発
ミレニアル世代は、11月の1ヶ月間を通して口髭を伸ばすことで男性特有の前立腺がんの認知度や健康意識を高めていこうとする「Movember(モーベンバー) 運動」の一環として口髭を生やし始めているようだ。
そしてコロナ禍によりリモートワークなど在宅時間が格段に伸びたことで、口髭の人気がセクシュアリティを問わず男性の間で急上昇した。
出社せず、営業先にも行かないのであれば、毎日律儀に髭を剃る必要もなく、せっかくだからこの機会に髭を生やしてみようという気持ちになるのも自然な流れだろう。
今日では、米国の男性の10%近くが何らかの髭を蓄えているそうだ。そして、この論争の中心的な質問に戻ろう。
ゲイ・バイ男性は口髭がお好き?
ゲイたちの意見は分かれている。
「コミュニティには、口髭を生やした不細工な人がたくさんいるが、口髭を生やしたセクシーな人は指数関数的に少ない」
「すっごい勇気があるね~、はっきり言うなんて。実際のところ不細工は多いけれど、そんな風に思っていないフリをしている」
「いつでも、そしていつまでも、口髭のプロでいたい」
「最近、僕は口髭派になりつつあるよ。坊主頭に髭がセットになると、すごくセクシーだと思うな」
「口髭が似合うって結構難しいことだと思う。写真のような一部の男は楽々と成し遂げてしまうんだけどね」
「僕は口髭が好き。でも、だからといって口髭があればいいってものじゃない」
「きれいに整えていれば勝ち!」
「僕はヤバいくらいの口髭のプロだ」
「僕はアンチ口髭派だ。でも、顎髭がある分には構わないんだよね」
「僕はアンチ。口髭は僕も魅力を消し去ってしまう。(でも、恋人のアイコン画像は口髭を生やしていて、それが結構似合っている。笑)」
「私は確実に口髭のプロだ」
「口髭が似合うかどうかは、本当に人によるんだよね」
「僕は常に口髭のプロだ」
口髭のプロとアンチの議論はつきない
多くのファッション・トレンドがそうであるように、口髭の似合う似合わないは、おそらく誰が生やすのかによって決まる。
例えば俳優のジェームズ・フランコの口髭は効果的なアイテムとなったが、ジャスティン・ビーバーの口髭には違和感しか覚えなかった。ヒゲは細くてもじゃもじゃしているより、太くてふさふさしている方が似合うようだ。
口髭は、性的表現と権威、適合と自由を象徴するものである。しかし、だからといって誰もが口髭を生やすべきだとは限らない。あるいは、そうすべきなのだろうか? この議論に決着がつくことはなさそうだ。
最後に読者に尋ねてみることにしよう。あなたはプロの口髭派? それともアンチ口髭派?
※参考記事:QUEERTY
(冨田格)
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