昭和のゲイ雑誌『薔薇族』表紙を飾った内藤ルネBOYSがグッズになって蘇る
昭和”カワイイ”の代名詞・内藤ルネのイラストは多くの女性に今も愛されているが、1980年代から長くにわたりゲイ雑誌『薔薇族』の表紙も担当していた。『薔薇族』表紙を飾った<ルネ・ボーイズ>をフィーチャーしたポップアップショップが11月11日(金)より2週間限定開催する。
昭和ゲイのバイブル『薔薇族』表紙イラスト
1971年創刊、日本初の商業ゲイ雑誌が『薔薇族』だ。創刊当初は、表紙を内藤ルネのパートナーであり編集にも深く関わっていた藤田竜が担当。1978年から表紙イラストが木村べんに代わり、その後1984年2月号から1998年9月号まで内藤ルネが15年間担当した。
当初は佐原サムというペンネームが表記されていたが、のちに内藤ルネ名義になる。また、木村べんはのちに、ライバル誌『さぶ』の表紙イラストを三島剛から引き継ぐ形で2001年の廃刊まで担当する。
昭和のゲイにとってバイブル的な存在だった『薔薇族』の表紙を飾った<ルネ・ボーイズ>をフィーチャーしたポップアップショップ「ルネ・ボーイズ from 薔薇族」が、11月11日(金)から渋谷PARCOにて、2週間の期間限定で開催する。
カワイイ文化の生みの親
内藤ルネは、1932年、愛知県岡崎市に生まれる。1951年、中原淳一が主宰する「ひまわり」に入社し、イラストレーターとしてのデビューは1953年。1959年から『ジュニアそれいゆ』の表紙を担当し、これが大人気となる。
以降、数多くの少女雑誌のスター画家として活躍し日本の少女文化をリードしたマルチクリエーターであり、「カワイイ文化の生みの親」と称された。
2007年に74歳で惜しまれつつ逝去するまで、休むことなく「カワイイ」世界観を発信し続けたルネだが、その一方で 対照的なもうひとつの世界を持っていた。
幼い頃から自らの性的指向と感性に疑問を抱き、少年期には自身がゲイであることに気づいた彼は、1万点以上にのぼるゲイアートを残している。その性的指向に繋がる感性が花開くきっかけとなったのが、日本初の商業ゲイ雑誌『薔薇族』だった。
ルネが『薔薇族』の表紙絵で描いてきた明るく健康的でセクシーな男性画は<ルネ・ボーイズ>と呼ばれた。
ルネ・ボーイズがグッズで蘇る
「ルネ・ボーイズ from 薔薇族」では、『薔薇族』の表紙を飾った<ルネ・ボーイズ>に焦点をあて、貴重な原画や複製原画の展示、オリジナルグッズを販売する。
会場で販売するグッズを一部抜粋して紹介しよう。
ソフビフィギュア(1種)
Tシャツ(1種)
ライター(2種)
ステッカー(6種)
※画像はイメージ。デザイン・仕様は予告なく変更になる場合がある。
知らない世代には新鮮で、当時を知る世代にとっては青春時代の甘く切ない想いが蘇るようなポップアップショップになりそうだ。なお、オリジナルグッズはオンラインストアでも販売するので、会場に行けない人は、そちらをチェックしよう。
「ルネ・ボーイズ from 薔薇族」
会期:11月11日(金)~25日(金)
会場:PENGUIN SOUVENIR(東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷PARCO 6F)
主催:株式会社キタンクラブ
協力:株式会社Juice
オンラインストア:https://www.penguinsouvenir.jp
※価格はすべて税込
©R.S.H/RUNE
(冨田格)
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