「独り身なんだけど、これって問題あるの?」40代後半独身ゲイの悩みが話題

常に恋人がいるタイプのゲイ・バイ男性もいれば、恋人どころか恋愛すら経験したことがないゲイ・バイ男性もいる。独身生活に何の不便も感じていないものの、いつまでも独り身でい続けることが正しいことなのか、不安を覚えた中年ゲイ男性の相談が注目を集めた。

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僕は愛なんて信じていない

独り身なんだけど、これって問題あるの?
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米国モンタナ州に住む46歳の独身ゲイ男性は、今まで恋をしたことがないという。彼はこれが良いことなのか悪いことなのか確信が持てず、人生相談の専門サイト『ディア・アビー(Dear Abby)』に意見を求めた。

「男に何度か恋心を抱いたことはありますが、深く愛したことはないんですよ。バーに出かけるのも好きではないし、私が住む町は極めてカトリック的なので、ゲイフレンドリーなバーは2、3軒しかないですしね」

彼は積極的に恋を探しているわけでもないし、あまり興味がないと言う。彼には愛猫と姉妹がいるので、それだけで十分なのかもしれない。

「周囲の知り合いはみんな僕に『誰か相手は見つかったのか?』と聞いてくるのですが、僕は愛なんて信じてないって言い続けています。今の生活に満足しているし、仕事が忙しいから、それ以外にしたいこともないし、聞かれたら『恋なんてする時間がない』といつも答えるようにしているんです。

生涯独身で、大切な人がいないのは何か問題があるのでしょうか? 一人で満足できるなら、誰かと一緒にいなければならないのでしょうか? もちろん僕もあちこちに出かけたいとは思いますが、なぜパートナーと一緒でなければならないのでしょうか」

彼は、常々疑問に思っていたことを『ディア・アビー』に尋ねた。

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人生に満足なのは、うまくいっているから

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彼の質問に対して、『ディア・アビー』の答えは非常に簡潔であった。

「もしあなたが一人で行動することに満足しているのなら、そのような生き方をすることはまったく問題ありません。

そうでないとあなたに言っている人たちは、良かれと思って言っているのかもしれませんが、それを真に受ける必要はありません。自分の望むように生き、自分を二の次にせず、自分にプレッシャーを与えないこが重要です。

あなたが今の生き方に満足しているのは、あなたの人生がうまくいっているからだと考えられます」 

『ディア・アビー』は、そう結論づけた。

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人生を選択できるのは自分自身だけ

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このことを記事にした米国のゲイ・メディア『QUEERTY』には、読者から多くのコメントが寄せられた。そのなかから、興味深いものをピックアップする。

「私は愛を信じますが、彼にもっと力を与えたいと思います。彼が幸せになるために他人を必要としないのは幸運なことですよ」

「1日24時間、週7日、自分自身と一緒にいるのだから、あなた以上にあなたのことを理解している人はいないのです。あなたが幸せならば、なんの問題もありません」

「私は10年以上独身で、デートすらしたことがない。いつかいい人が現れたら、全力を尽くすと思う。でも、もし一生独身なら、それはそれで最高の人生を送るつもり」

「私は今のパートナーと付き合って21年になりますが、私たちの関係は閉鎖的で一夫一夫制です。でも彼と出会う前の私は、独身でしたが自分の生き方に自信があり、幸せでした。

独身のとき、自分が人生をどのように選択できるのか、その責任は自分自身にしかないことに気づいていました。自分の人生を惨めだと思うことも、また素晴らしいと思うこともできる。長年、私は後者であることを選択してきました。

毎日を人生最高の日のように過ごしたんです。人生を謳歌し、私の人生に関わる人々を祝福した。誰を受け入れ、誰を遠ざけておくかを自分で選びました。

私は読書家で、ナイトテーブルにはいつも本が積んであり、テレビはリビングルームのクローゼットの中に追いやりましたった。裏庭は完全にプライバシーが保てるように造園したので、どんなくだけた格好でいても、誰にも何も言われません。 家には犬と猫2匹がいるだけで、私の生活は極上のそのものでした。

ところがある夜、男性ストリップ・バーで踊るストリッパーのGパンの下にドルを突っ込んだときに、同じくドルを突っ込もうとした夫と出会ったのです。私たちは最初は『一晩だけの関係』だったはずが、それが『二晩だけの関係』になり『遠距離恋愛』になり、そして一緒に暮らすようになりました。

たいていはコミュニケーション不足が原因なのですが、彼と一緒にいてもクソみたいな気分になることが何度もありました。でも、彼は私の人生の最愛の人であり、親友であり、私の人生で最も大切な人です。もちろんお互いに欠点や癖もたくさんあります。この21年間で、私たちがひどい言い争いをしたのは、おそらく3回だけだと思います。

長年、孤独が心地よかったのと同じくらい、分かち合うことも心地よいものです。私たちは家を建て、巣を作り、老後の計画をたてました。そして、同性婚できたおかげで、人生、健康、死など、私たちにとってこの後に起こることをあまり心配しないで済んでいます」

独り身でも、パートナーがいても、もっとも重要なのは、自分自身が選択した生き方にで「幸せ」を感じているか、ということかもしれない。

※参考記事:QUEERTY

(冨田格)

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